.siドメインとは?急増の理由と登録・取得方法を解説【2026年】

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2026年に.siドメインが急増している理由
2026年9月22日、ドナルド・トランプ大統領は国連総会で、米国政府は今後、人工知能(AI)を「スーパーインテリジェンス(super intelligence)」、略してSIと呼ぶと表明しました。さらに9月29日には、連邦政府機関に対して「AI」「artificial intelligence」の代わりに「SI」「super intelligence」を使うよう命じる大統領令に署名しています(TechCrunch)。
ドメイン購入者は数時間のうちに動き出しました。スロベニアの.siレジストリは、8月に3,515件、9月に46,066件の新規.si登録を記録しています(Domain Name Wire)。Netcraftの調査では、国連演説から25時間以内に.siの1日あたりの登録数が.aiを上回り(Netcraft)、9月23日から29日までの新規登録は.siが17,621件、.aiが7,209件でした(CircleID)。
勢いはさらに加速しています。レジストリ自身がRegister.siで公開しているカウンターでは、2026年10月7日時点で.siドメインは330,073件、直近24時間の新規登録は18,498件に達しました。これは8月1か月間の登録数の5倍を超えます。前日には24時間で20,303件が登録されていました。
その大半は投機目的です。Netcraftによると、9月19日から22日にかけてDynadotで登録された.siドメインの52%が、その後まもなく転売に出されました。また、約44,000件の.siドメイン(当時のゾーン全体の22%)が、既存の.aiドメインと同じ名前をコピーしています。.siドメインは短く、安く、ブランド化しやすいドメインですが、確実に儲かる投資先ではありません。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年8月 | 1か月間の.si新規登録数は3,515件 |
| 2026年9月22日 | トランプ大統領が国連で、米国はAIを「スーパーインテリジェンス」と呼ぶと表明 |
| 2026年9月23日 | .siの1日あたりの登録数が.aiを上回る(Netcraft) |
| 2026年9月29日 | 大統領令により連邦政府機関が「SI」の呼称に切り替え |
| 2026年9月 | .siの新規登録数は46,066件、8月の約13倍 |
| 2026年10月1日 | .siドメインは241,459件、うち13,603件が24時間で追加 |
| 2026年10月6日 | .siドメインは321,987件、うち20,303件が24時間で追加 |
| 2026年10月7日 | .siドメインは330,073件、うち18,498件が24時間で追加 |
.siドメインとは?どこの国のドメイン?
.siは、イタリア、オーストリア、ハンガリー、クロアチアに囲まれたEUの小国、スロベニアの国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)です。1992年4月1日に導入され(Wikipedia)、スロベニアの学術研究ネットワークであるARNESが運営するレジストリ、Register.siが管理しています。つまり「.siは誰のものか」という問いへの答えは、民間企業ではなくスロベニアの公的機関です。
ドメイン名は.siの直下(yourname.si)に登録します。.com.siのような第2レベルを使う必要はないため、いちばん短くすっきりした形の名前をそのまま取得できます。
スーパーインテリジェンスのブームよりずっと前から、.siはドメインハック(拡張子まで含めて単語や文にする命名法)の定番でした。スロベニア語で「si」は「あなたは〜です」という意味で、zadovoljna.si(「あなたは満足している」)のような名前が作れます。スペイン語の「sí」は「はい」、イタリア語の「si」は「はい」や「自分自身」を意味します。オープンソースのビデオ会議プラットフォームJitsiは、公開ミーティングをmeet.jit.siで運営しています。
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.siドメインは誰でも登録できる?
誰でも登録できます。 レジストリの一般利用規約は、ドメイン保有者を単に「自然人または法人」と定義しています。スロベニアの住所、国籍、会社は必要ありません。9月の登録ラッシュで米国やインドからの購入者が大きな割合を占めたのはこのためです。
レジストリから直接購入することはできません。92社ある認定.siレジストラ(レジストリ発表の数)のいずれか、またはそれらと提携するリセラーを通じて登録します。
.siドメインの登録ルール
ルールはレジストリの一般利用規約で定められています。多くのccTLDより緩やかですが、名前を検索する前に知っておきたい点がいくつかあります。
文字数: 2〜63文字。空いていれば2文字の.siドメインも登録できます。
使える文字: 英字a〜z、数字0〜9、ハイフン。ハイフンで始まる名前やハイフンで終わる名前、3文字目と4文字目の両方がハイフンの名前は登録できません。
アクセント付き文字(IDN): スロベニア語のč、š、žに加え、á、é、í、ñ、ü、ć、đなど多数のアクセント付きラテン文字が使えます(全一覧)。スペイン語の「sí」もアクセント付きのまま登録できます。
登録期間: 登録・更新ごとに1年、2年、3年、4年、5年から選べます。
WHOISのプライバシー: 個人の場合、公開WHOISに表示されるのはメールアドレスだけです。法人の情報は公開されます。
紛争処理: 商標をめぐる紛争は、レジストリの裁判外紛争解決(ADR)手続きで扱われます。申立人は、そのドメイン名が自社の商標と紛らわしいほど似ていること、あなたにその名前を使う正当な利益がないこと、そして不正な目的で登録されたことを示す必要があります。
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.siドメインの料金はいくら?
レジストリはレジストラに対し、.siドメイン1件につき年間約10ユーロを請求しており(Domain Name Wire)、各レジストラはそこに独自の小売価格を設定しています。Hosting.comでは、.siドメインは初年度$14.99、2年目以降は年$23.99です(2026年10月3日確認)。大手レジストラの初年度料金は$11.99〜$20.49で、詳しくは.siドメイン料金比較ガイドで比較しています。
.aiと比べれば、ごくわずかな金額です。Porkbunでは.aiが年$82.70で、しかも.aiは最低2年契約のため、最も安く取得しても初期費用は約$165かかります。この価格差が、「SI」というラベルを求める購入者がまず.siに向かった大きな理由です。
初年度の割引価格だけでなく、必ず更新料金を確認しましょう。ドメインを持ち続ける限り毎年支払うのは更新料金なので、5年間で見れば割引よりもはるかに大きな差になります。
| ドメイン | 初年度 | 2年目以降 | 備考 |
|---|---|---|---|
| .si(Hosting.com) | $14.99 | $23.99/年 | 1〜5年契約、誰でも登録可能 |
| .si(その他のレジストラ) | $11.99〜$20.49 | $13.46〜$17.60/年 | レジストラ比較記事を参照 |
| .ai(Porkbun) | $82.70/年 | $82.70/年 | 最低2年契約 |
.siドメインの登録方法(ステップごとに解説)
.siドメインの登録は5分ほどで完了します。以下の手順では、新しいオーナーがつまずきやすい購入後の設定までカバーしています。
空き状況を確認する。 無料のドメイン空き状況確認で名前を検索します。現在は.siに加えて、ほかの100種類の拡張子にも対応しています。Hosting.comで直接検索することもできます。
商標を確認する。 自分が権利を持たないブランドと一致する名前は避けましょう。.siの紛争はレジストリのADR手続きで処理され、負ければドメインを失います。
レジストラと登録期間を選ぶ。 認定レジストラか、Hosting.comのようなリセラーを通じて1〜5年で登録します。長めの期間にすれば価格を固定でき、更新案内のメールを見落としたときの保険にもなります。
有効なメールアドレスを使う。 レジストリは、更新や移管に関する連絡の主な手段としてメールアドレスを使います。個人の場合、WHOISに表示される連絡先はメールアドレスだけです。
DNSを設定する。 レジストラでネームサーバーを設定したら、NS検索で設定を確認し、DNS浸透チェッカーで変更が広がっていく様子を確認しましょう。
DNSホストが対応していればDNSSECを有効にする。 .siはDNSSECに対応しており(Register.si DNSSEC)、通信途中でのレコードの偽装からドメインを守れます。
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.siドメインはスロベニア以外でSEOに有利?
ここは多くの.si購入者が見落としているポイントです。Googleは国別コードドメインについて「サイトが特定の国を明確に対象としていることを、ユーザーと検索エンジンの両方に強く示すシグナルになる」と説明しています。そのうえで、.comのような汎用ドメインとして扱うccTLDの短いリストを公開しています。このリストには.ai、.io、.co、.me、.tvが含まれていますが、.siは含まれていません(Google Search Central)。
つまり、Googleは.siのサイトをスロベニア向けと判断します。充実したコンテンツと被リンクがあれば.siのサイトでもほかの国で上位表示は可能ですが、顧客が米国やインドなど別の国にいる場合、最初から地域シグナルが逆方向を向いた状態でスタートすることになります。
実践的なルールはこうです。グローバルなプロダクトを作っていて自然検索が重要なら、メインサイトは.comか、.aiや.ioのような汎用扱いのccTLDに置き、.siは短いブランド名、リダイレクト用、キャンペーン用のドメインとして使いましょう。対象がスロベニアのユーザーやスロベニア語の話者なら、.siが自然な選択です。
.siと.ai、どちらを選ぶべき?
どちらも、国そのものではなく文字の並びを目的に使われる国別ドメインです。.aiはアンギラ、.siはスロベニアのドメインです。新しいプロジェクトで重要になるポイントを比較すると、次のとおりです。
| .si | .ai | |
|---|---|---|
| 国 | スロベニア | アンギラ |
| 文字から連想されるもの | スーパーインテリジェンス(2026年9月からの米国政府の用語) | 人工知能(Artificial Intelligence) |
| 一般的な価格 | 年$12〜$24 | 年$82.70、最低2年契約 |
| 登録ドメイン数 | 330,073件(2026年10月7日) | 1,277,727件(2026年6月) |
| Googleでの扱い | 国別(スロベニア) | .comと同じ汎用扱い |
| おすすめの用途 | 短いブランド名、リダイレクト、キャンペーン用 | グローバルなAIプロダクトのメインサイト |
多くのチームは、最終的に両方を持つことになるでしょう。.aiか.comをメインサイトにし、同じ名前の.siを登録して名前を守りつつ、メインサイトへリダイレクトする形です。5年間の総費用、SEO、転売、タイポスクワッティングについては、.siと.aiの徹底比較で詳しく解説しています。
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.siドメインは安全?
拡張子そのものはごく普通の国別ドメインで、スロベニアの学術ネットワークが運営し、DNSSECにも対応しています。ドメインの拡張子自体に安全・危険の区別はありません。安全かどうかは、その裏にあるサイト次第です。
ただし、登録ラッシュの最中は普段より注意が必要です。Netcraftは10月上旬の時点で.siでのフィッシングをほとんど確認していませんが、明らかなリスクを指摘しています。QWERTYキーボードではSとAが隣り合っているため、brand.siはbrand.aiの打ち間違いとしてそのまま使えてしまうのです。数万件もの新しい.siドメインが投機家の手にあり、流行に乗った新規ドメインはフィッシングの典型的な手口です。
見慣れない.siサイトを信用する前に、ドメイン年齢チェッカーでドメインがいつ作られたかを、WHOIS検索で誰が登録したかを(レジストリ公式のRDAPサーバーを参照します)、SSL証明書チェックで証明書が有効かどうかを確認しましょう。.aiや.comでブランドを運営しているなら、同じ名前の.siを登録しておくのは安上がりな保険になります。
.siドメインの移管方法
.siドメインを別のレジストラに移すには、現在のレジストラにauthinfoコード(レジストラがドメインごとに発行する移管用のパスワード)を発行してもらい、新しいレジストラで移管手続きを始めてそのコードを入力します。残りの手続きは、新しいレジストラがレジストリとの間で進めます。
ドメインを売却するときなどの保有者の変更は、別の手続きです。レジストリの一般利用規約では、現在の保有者と新しい保有者の双方の合意が必要とされています。投機家から.siドメインを買う場合は、レジストラの移管だけでなく、保有者の変更も正しく完了しているか確認しましょう。
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.siドメインのよくある質問
.siはスロベニアの国別コードトップレベルドメインで、1992年に導入され、Register.si(ARNES)が運営しています。2026年9月からは、米国政府が現在AIを指して使っている用語「スーパーインテリジェンス(super intelligence)」の略としても人気を集めています。